2024-04-22

1942年にゴードン・パークスが撮影した政府職員エラ・ワトソンの肖像「アメリカン・ゴシック」は、20世紀で最も有名な写真のひとつである。写真家と被写体との広範な共同作業の一環として制作されたこの作品は、首都を階層化した人種的、職業的、経済的なヒエラルキーの中での一人の女性の位置づけの記録であると同時に、人種隔離されたワシントンD.C.で暮らす現実を視覚的に見つめ直したパークスによる作品でもある。ワトソン(彼が働いていた政府ビルの管理人)との共同作業を通して、パークスは、仕事のルーチンワークから家族の食事や教会の礼拝まで、日常的な活動に焦点を当てることで黒人生活の親密な肖像を構成した。こうして出来上がった写真は、ワトソンという多次元的な人物の、驚くほど親密な肖像をなぞっている。アメリカン・ゴシック。ゴードン・パークスとエラ・ワトソンは、この極めて重要な一連の写真の包括的な概観を提供する。(publisher's description)192p 29x25cm 136photoハードカバー 2024 English

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