先日発表された次期拡張版「凍てつく玉座の騎士団(以下KFT - Knights of the Frozen Throne)」について、ユーザーから寄せられた質問に回答した開発チームのコメントを確認していきます。
デスナイトヒーローカード
KFT拡張版で追加されるデスナイトヒーローカードは既存のカードタイプとは異なる新しいカテゴリに設定されており、ミニオンやスペルではないため《鏡の住民 / Mirror Entity》や《呪文相殺 / Counterspell》の影響を受けない。(Source)
ヒーローカードをプレイすると現在のヒーローをヒーローカードの対象ヒーローへと置き換える。たとえばPriestクラスでは追加ヒーロースキンの《ティランダ・ウィスパーウィンド / Tyrande Whisperwind》を使用していても闇落ちアンドゥインとなる。(Source)
最初に使っていたヒーローが何であれ、デスナイトヒーローカードを使用すると現在のヘルス値は変わらず装甲/Armor+5が追加され、該当するヒーローのポートレイト・新しいエモート・新たなヒーローパワーへと変化する。(Source)
デスナイトヒーローは新しいエモートを持っている。(Source)
デスナイトヒーローカードは闘技場にも出現する。(Source)
《ロード・ジャラクサス / Lord Jaraxxus》はミニオン扱いであったりヒーローの体力を変更するため今回新設されるヒーローカードのカテゴリに含まれない。(Source)
生命奪取/Lifestealのメカニズム
生命奪取/LifestealはKFT拡張版で登場する新しいキーワードアビリティです。この能力は対象に与えたダメージと同じ量だけ自身のヒーローを回復させます。
この能力に該当する既存ミニオンの《苦痛の貴婦人 / Mistress of Pain》と《ウィッカーフレイム / Wickerflame Burnbristle》のカードテキストは生命奪取/Lifestealへ変更される。(《超越者ハラジール / Hallazeal the Ascended》については検討中)(Source)
《オウケナイのソウルプリースト / Auchenai Soulpriest》が回復効果をダメージへと反転させた場合、1回だけのダメージ発生に留めるようになる。(Source)
関連 - Mistress of Pain Plus Auchenei Soulpriest infinite damage combo [Youtube]
バ獣改造/Build-a-Beastのメカニズム
KFT拡張版の発表と同時に公開された最初のデスナイトヒーローカード、《死線の追跡者レクサー / Deathstalker Rexxar》はバ獣/Zombeastと呼ばれる特殊なミニオンを合成する能力へとヒーローパワーを置き換えます。このヒーローパワーを使用すると獣/Beast種族のミニオン2体を発見/Discoverのように選択し、2体が持つマナコストやアタック値、ヘルスにカードテキストまで合体したミニオンカード1枚を手札へ加えます。
5マナより大きいコストのミニオンは候補に登場しない。(Source)
1体目のミニオンピックではカードテキストを持つミニオンから選ばれ、2体目はキーワードアビリティを持つミニオンかバニラから選択される。(Source)
選択候補はHunter専用ミニオンと中立ミニオンが同じ割合で登場する。(Source)
(Source)
関連:Zombeasts Simulator [Hearthpwn]
カードパックの仕様変更
カードパックの仕様変更について先だって公式よりアナウンスされました。レジェンドカードの重複回避と10パックルールの追加が目玉となり、KFT拡張版の実装と同時にゲームへ適用される予定です。詳細は下記リンクにて。
参照リンク:ハースストーンアップデート: カードパックの仕組みが新しくなるぞ! [Battle.net]
レジェンドカード重複回避のルールはカードパックの入手時期に関わらず、アップデート後に適用される。10パックルールは該当カードセットを既に開封したことがある場合は適用されない。(Source)
上記と関連し、再販されるワイルドセットのカードセットであっても開封したことが無ければ10パックルールは適用される。(Source)
番外編:Ben Brode's AMA
名物ゲームディレクターBen Brode氏のAMA(“ask me anything” - ユーザーコメントの質問に回答するredditポスト)より抄訳。
参照リンク:WELL MET! I'm Ben Brode, the Game Director on Hearthstone. Ask me anything! [reddit]
Q. プレイヤー個人の統計情報(最高ランクやプレイ経歴等)をより詳細に表示させる機能追加についての質問
A. そうした機能を実装する計画がある。プレイヤープロフィールとは異なる方法を検討しており、開発が順調ならば2017年後半に詳細を発表できるかもしれない。(Source)
Q. 観戦機能の不備について質問
A. 観戦機能は明確に改善の余地があり、チームにとって課題である。(Source)
Q. Ben Brode氏から見て、既存カードのうちどれが最も将来のゲームメカニクスを制限する要因になるか
A. 《石牙のイノシシ / Stonetusk Boar》。Donais氏(ゲームデザイナー)に聞いてみたら、《石牙のイノシシ / Stonetusk Boar》と《段取り / Preparation》、《練気 / Innervate》に《マリゴス / Malygos》と回答。(Source)
Q. Ben Brode氏が最も気に入っているコミュニティ発のmemeやcopypasta(面白ネタやコピペ)について質問。
A. ユーザー達のmemeが大好きで自分のお気に入りを紹介する動画作成にとりかかっている。一番を選ぶなら4マナ7/7(《炎まとう無貌のもの / Flamewreathed Faceless》)。(Source)
Q. クエストのゴールド倍増期間はいつ終了するのか。
A. どうだろうねぇ。思うにラグナロスの奴はちょっといい気になりすぎてるんじゃないかと思うんだ。誰かが奴の鼻っ柱をへし折ってやらなきゃならない。おいラグナロスよ、頭を冷やしなって感じにね。(Source)
Q. 《炎の舌 / Flametongue》や《メテオ / Meteor》のようなカードはプレイヤーのミニオン配置に影響を与え対戦の戦略性を深めている。こうしたカードが次回の拡張版や将来的により多く追加されるか質問。
A. これからミニオン配置に影響するカードがたくさん登場する。(Source)
Q. (hs redditの有名コテハン的なトーテムシャーマンプレイヤー、しばらくredditをBANされていた)トーテムガイより、他の全種族ミニオン達はレジェンドカードが存在するのにトーテム/Totem種族だけいまだ1枚も存在しないことへの懸念について。
A. まだトーテム種族にレジェンドがいないなんて完全に見落としていた。どうにか検討してみる。そして久しぶりだね!おかえりなさい!(Source)
Q. カードコレクションマネージャーの機能改善について。
A. このほど検索機能を強化し、デッキのコピー/エクスポートを追加した。今後も機能を追加し改良を続けていく。(Source)
Q. ワイルドセットのカードはスタンダードでは使用できないのだから、カード作成に必要な魔素を減らすような計画はあるか。
A. カードの価値が時間の経過とともに減じていくという認識はゲームにとって健全ではなく、そうした措置は問題を悪化させると考えられる。(問題の根本はワイルドそのものを盛り上げる必要があることを言外に示している)(Source)
Q. 先ごろ議論された闘技場の報酬について。コモンカードのようながっかり報酬は必要なのか。
A. 次回のパッチで変更を加える予定。詳細は後日。(Source)
Q. 次のラップビデオあるの?
A.
(Source)
Q. トレードマークであるフランネルシャツのブランドはどこがお気に入り?
A. J. Crew (ニューヨークのカジュアルブランドJ. Crew Group Inc)(Source)
Q. ウンゴロ拡張版が成功した要因とは。
A. まずカードローテーションが大きな助けとなった。そして6枚のカードを殿堂入りしたことも新鮮なメタの要因になったと考えている。(Source)
Q. 一般的なプレイヤーにとってハースストーンはお金がかかりすぎることをどのように考えているか。プレイヤー数を健全に保ち続け、手頃な値段でプレイできるようにするような歩み寄りを考えているか。
A. まったくリアルマネーを費やさずに高いレベルで競争しているプレイヤー達が実際に存在する。ゲーム内のすべてのカードをFree to Playで得るのは難しいことだが、この塩梅についてコミュニティの意見に耳を傾けている。直近ではカードパックのレジェンドレアカード取得に大きく変更することを発表し、KFTでは全員に無料でデスナイトヒーローカードが提供される。また、今後行われるイベントやシングルプレイヤーのミッション等を通じて、新しいカードセットではパックを手に入れる機会が数多くある。(Source)
Q. 拡張版の発表から期間を空けて新カード公開を始める(ようになった)理由は?
A. 1日1枚のカードを公開する以前のやり方は間延びしたように感じられ、拡張版のリリースが近づくにつれてユーザー達の期待感が下降していくことがわかった。これでは拡張版のリリースが盛り上がりに欠けてしまう。ウンゴロ拡張版はリリースに向けて期待が坂道を登るように駆け上がり、KFTでも同様の戦略を採っている。(Source)
Q. nerf調整されたカードを元に戻して次のスタンダード更新の時に栄誉の殿堂送りにする可能性について言及していたが、Ben Brode氏とBlizzardの現在のスタンスはどうなっているか。とりわけ《溶岩の巨人 / Molten Giant》については。
A. この問題については利点と欠点があり、やや板挟みのようになっている。潜在的なマイナス面として、ワイルド環境が異常な事態にならないように配慮しつつ、新カードによってスタンダード環境のHandlockを熱くさせることができるかと懸念している。チームはHandlockが再びプレイできるようにしたいと考えており、ワイルド環境ではカードを移行させたり強化したり、またはスタンダードで新しいカードを刷ることによって両方のフォーマットで良好なバランスを取ることができる。(Source)
Q. 週ごとにローテーションする無料のカードセットについて検討したことはあるか。
A. プランを検討したことはあるが、ややこしくなってしまうだろう。この案によって解決を目指そうとする目標は認識しており、他のもっと簡易な方法を模索している。(Source)
Q. ゲームの新鮮さを保つためにカードセット追加の合間で毎月1~3枚の新カードを追加することを検討したことはあるか。
A. 一時的にワイルドからスタンダードへカードを復帰させるような、拡張版の合間にメタをかき混ぜるようなやり方を考えたことがある。最近ではカードプールを広げる試みを行ったが、この方法は明白な欠点があり、その他多く目を通してきた他のアイデアにもそれぞれ欠点が存在するだろうと思う。(Source)
Q. KFTでは各クラスにデスナイトヒーローカードとレジェンドミニオンが存在するか。
A. もちろん。(Source)
Q. 以前のライブストリーム上で新しいラダー体験の実現に取り組んでいると話していたが進捗は。
A. チームは試してみたい仕組みの構想を持っており、プレイヤー達がラダーを登る反復の助けとなればと思う。機能を構築するプロセスには数多くの反復があり、最終的な実装を試みる段において計画についてより多くのことを告知する。ラダーにおけるチームの主な目標は、トップレベルプレイヤーが毎月ランクアップする負担を減らし、下位25%のプレイヤー達により良いマッチメイキングを増加させることの2点。新規プレイヤーのランクプレイ経験改善もひとつの目標としてあるが、それは別の形で行われる。(Source)
Q. 一番好きなカードは?
A. 《ロード・ジャラクサス / Lord Jaraxxus》!(Source)
Q. コンソールゲーム機にハースストーンを移植する可能性は?
A. ハースストーンプレイヤー達の多くがコンソールゲーム機で遊んでいるならば考慮される類の問題。今のところどこにでも持ち出せるスマートフォンやタブレットがあるので、検討されてはいない。(Source)
Q. 《アイスブロック / Ice Block》はいつスタンダードから外されるのか。
A. 新しいスタンダード年が始まる時以外にカードをワイルドへ移行することはないだろう。《アイスブロック / Ice Block》は確かに永久にスタンダードに存在することは危険と判断されるカードにあたるが、コンボデッキやフリーズメイジの否定ではなく変化をもたらすのが目的だ。(Source)
Q. Dr. Dreとはいつコラボするの?
A. 彼と知り合いならBen Brodeへ電話するよう伝えてくれ。(Source)